- 作者: サマセット・モーム,William Somerset Maugham,中野好夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1959/09/29
- メディア: 文庫
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帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: デイヴィッド・フィンケル,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本
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「佐倉としたい大西」という声優ラジオ番組のいつかの回で「16歳って人生が一番楽しい時期じゃないの?」と大西沙織さんと佐倉綾音さんが話していて,まあそういう明るい人生もあるよなという気持ちになった.
じゃあ自分はどうだっただろうかと思うと,どうにも高専時代は人生が噛み合っていなかったという気持ちになる.
自分の数学や情報処理などの学問に対する意欲や望みと,高専での授業でのそれとがうまく合致していなかった.合致していない理由は自分が勘違いしていた部分と,自分が良さを理解できなかった部分があったように思う.
電磁気学や電子回路などは今やり直すと楽しいのかもしれないけれども当時は本当に意味不明で授業中はほぼ寝ていた.試験前に一夜漬けをしてどうにか赤点を免れていた.
その他の授業についても「これがどういう分野に適用できるのか」「どういう事象を明らかにできるのか」という点が全く見えなかった.たとえば古典制御のPID制御は,「二階微分方程式で記述されるリアルタイムな事象をモデル化し,それを解く」という話であって,今思うと非常に有用性が高いし様々な事象に適用できるだろうと思うのだけれど,そのような見方が全くできなかった.
情報系の授業もC言語とアルゴリズムの授業だけで,アルゴリズムは一体何の役に立つのか本当にピンときていなかった.なので全く面白くなかった.
五里霧中というよりむしろ真っ暗で,このまま進んでどうなるのだろうという漠然とした不安や焦りだけがあった.せめて卒業後は工学の中でも今の領域以外を専攻しようと思った.数式で何かする領域がいいという気持ちは残っていたので,経済学部の工学寄り学科や工学部で経済学が学べる学科に行くつもりだった.
大学に入って,統計の授業を取り,機械学習を知り,大学院に入り,バイト先で遊ぶようになってようやく「この領域ならばどうにか生きていけるのではないか」と思った.
大学院を出た後は専門領域を最大限に活かせる会社に就職した.しかし,これはこれで上手くいかなかった.今思うと,一社目で働いていた頃は高専時代とは別の意味で人生が噛み合っていなかったと思う.
労力に対して成果が得られなかったり,そもそも見込みがないのに頑張りすぎていたり,損切りが上手くできていなかった.ボロボロになったネジに対して必死にドライバーを回しているような感じだった.
就職して4年経ち,信頼できる先輩がどんどん会社からいなくなるにつれ,自分の心身も限界になり,このままではすべてが終わりになってしまうという気持ちになってようやく転職した.
「入社してから3年以内の一定の成果が出せなかったら適性がなさそうなので転職しよう」とは入社時からずっと思っていて,親しい友人や両親などには話していた.退職直前の自分を知っている人から「もっと早く辞めればよかったのに」「辞めて正解だった」と声をかけていただいたが,正直なところ「自分は能力不足だった」という挫折感があった.
二社目はアウトプットの方向性などが違うだけで,大学や一社目で身につけた領域の知識を全て活かすことができる会社である.むしろ足りないので日々論文を読み実験を繰り返している.
転職してそろそろ2年経つ.ようやく「これぐらい力を入れるとこれぐらいの結果が得られるだろう」という見込みが立つようになってきた.
これは単に注ぎ込んだ時間に対して結果なりコードなりが得られるというわけではなく,関係者や環境などの様々な要素を含めた上で物事がどれぐらい進むか,ということを指している.
なので,力を入れるべきところでは少し入れて,まだその時ではなさそうな事案は流す,という切り替えが少しずつできるようになってきたように思う.
ということをなんとなく思い出していた.
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前提として,自分はあまりまめにファンレターを書いていない.年 4 通程度であり,合わせて 10,000 字ほど書く程度である.
これを読んでいる皆さんはなぜ声優さんにファンレターを書いているのですか?
日高里菜さん23歳のお誕生日おめでとうございます。 - んああ.
最初にファンレターを書いた時は「演技やイベントの感想を伝えたい」という気持ちだった.
今もその気持ちは変わらないけれど,それに加えて,書く過程で「なぜこのエピソードを思い返しているのか」「なぜこのシーンが記憶に残っているのか」「なぜこれをわざわざ汚い字で書いて伝えようとしているのか」を考えることで,自分の中での感想や向き合い方が整理されるのが楽しく思えるようになった.
むしろ書き終わったあとは事務所に送るのではなく,神社でお焚き上げしてもらったほうがいいのではないかといつも考えてしまう.きっと燃やすとネバネバとした黒い煙と異臭が出る.
冒頭に引用した記事では「本人へのフィードバック」「覚えてもらう」という点について,むしろ前者について語られているけれど,これは自分とは違うと感じた.
まず後者については,大久保瑠美さんと直接話す機会が恐らくこのまま未来永劫無く,自分のことを覚えているかどうかが観測できないため,考えるだけ無駄である,という立場にある.
そもそも馴染みの客にイベントで手を振るわけでも,ラジオなどで「名前や顔を覚えている」というわかりやすい振る舞いをする人でもなく,覚えているのは彼女の好みのメールを送る一部の人物であり,手紙などあまり効果がないように思う.
名前を覚えられたからなんだというのか,何が変わるというのか,というのがよく分かっていない.恐らく「名前を覚えられてからが本番」という事なのだろうけど,何が本番なのかやはりわからない.
名前と顔を覚えてもらいたければ目の前で焼身自殺か切腹するのが一番だ,とここまで書いたところで,やはり自分は名前を覚えられたいのではないか,防衛機構なのではないか,という気持ちになりはじめたのでここで考えるのをやめる.
前者については,本人は別にフィードバックなどするつもりもなく,そういった内容を必要としていないのではないかと考えている.
インタビューなどで大久保さんがよく語るエピソードに,初のラジオパーソナリティとして A&G NEXT GENERATION Lady Go!! という生放送番組が始まった時の事を振り返り,「『自分の話は面白くないんじゃないか』と泣いていた時に,お手紙で『るみるみが楽しそうに話す姿を見ていると楽しい』と言われて救われた」というものがある.
そういった時期はデビュー当時のことであって,今の振る舞いを見ると声優としての個を確立しきっているように思う.
自分が過去の七森中☆ごらく部の活動を知らない,立ち会っていない事に対する負い目はこのあたりから生じているのだと思う.
先日津田美波さんのバースデーイベントに行った.とても良いイベントで,津田さん本人だけでなく,同行した津田さんファンの知人も本当に楽しそうだった.
それを見ながら,声優からファンへの向き合い方も人それぞれであると思った.
お渡し会を行う,サイン会を行う,ブロマイドを売る,バースデーイベントを開催する,ツイッターやインスタグラムで自撮りをアップロードする,直メを配信する,ファンからプレゼントされた服やアクセサリーを着用する,ツイッターでリプライを返す,チェキを撮影する,ファンクラブを結成する,バスツアーを開催する,ファンレターに返事を書く,色々あるわけですが,どれもがその人なりのファンへの向き合い方であると思う.
ここに挙げたことを何一つ大久保瑠美さんが行わなかったとしても,それは別に大久保瑠美さんがファンをどうでもいいと思っているわけではなく,本人はきっと別の形で応えているだけなのだろう,みたいなことを考えた.もしかするとファンのことなどどうでもいいと思っているのかもしれないけれど,そんなことを考えても意味がない.
演技やトークを聞くことができる,姿を見ることができることをただただ感謝するのみである.
遠藤周作「沈黙」を読み,マーティン・スコセッシ「沈黙」を見た時も同じことを考えていた.
自分はあまり他の大久保瑠美さんのファンとほとんど交流が無いため,他の人がどのような考えを持っているのかはわからない.いつかどう考えているのか聞いてみたい.
d:id:ugnews さんに書けと言われました.そもそも馬鹿みたいに飲むわけでなく,飲んだところで週1,60g程度.
飲酒による頭痛の頻度がどんどん上がってきたのでこれからも飲酒を少なくしていきたい.生きてて楽しいことがどんどん減っていく.